
Haiku Juli/Aug. 2025 | 要旨
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3月、4月の定例の句会の他に3月には愛媛大学の青木亮人教授の第16回俳句セミナーがあり
ました。これまでと違って今回は俳句の源を辿るということで、約600年前の室町時代の宗
祇の湯山三吟(1491)という連歌の初めの2句を取り上げました。
当時の連歌と今日の俳句との違いについて次の点が挙がりました。
1.今日俳句には季語を一つ入れるが、当時は季節のあわいを大切にし、一句の中に二つ季
語が入るのが珍しくなく、またそれを美しいと感じた。
2.どの句にも源氏物語や古今集などの古典からの引用が秘められていた。
3.当時は物事をはっきり定義し、表現することは品のないこととして嫌った。
4.青木教授によれば連歌は日本の絵巻物に似て、構成や統一感などは無視された。また今
日のように一物に集中することもなく、連歌作者は80 から90 %まで昔の素材を利用したの
で、古典に通じていることが大切だった。
日本のある俳句総合雑誌で俳句作者、関係者へのアンケート特集があり、後世に伝えたい名
句3句を挙げるようにとのことでした。青木教授は躊躇なく湯山三吟の3句を挙げられまし
た。村戸裕子
2 Haiku
Laut tönen die Bands
vom Sommerfest – auf dem Fluss
wippt ein alter Kahn
Josefine Barbara Renner
Ohne Worte –
im gelben Yukata
steht sie vor mir.
Alexander Gierl