Kaihô Haiku Mai/Juni 2025

Kaihô Haiku Mai/Juni 2025

(要旨)
最近句会の前に季語と普通の語を題として出すようになりましたが、1月の題のう
ち季語でない方は「日記」でした。句の内容に個人的経験が盛られていて興味深い
ものでした。例えば戦争3年目の冬の日記、いっぱいに綴られた日記、また新年の
焚火で燃やされる去年の日記など。

「日記」それ自体は季語ではありませんが、日本では年末に「古日記」と「日記買
う」という季語があります。
2月5日についに心待ちにしていた小包が届きました。句会の青表紙の第五句集です
。すでに評判が良く、私たちの神戸の山田佳乃先生も抄訳を読んで褒めてください
ました。特に「私はなぜ俳句を詠むか」という三人の仲間の小文を読んで、俳句は
西洋でも情熱を持って作られていることがわかったそうです。
この合同句集を多くの方に読んでいただければと思います。
二月末の月例句会では、「俳句」(角川文化振興財団発行)に出ていた特集記事を扱
い、現在取り合わせの句(二つのモチーフを取り合わせた句)が一般的だが、一物
仕立て(ただ一つのモチーフ〔季語〕を扱う句)だと俳句の根源にさかのぼることが
でき、一つの季語に集中することで強い表現力を得ることが可能だ、と紹介しまし
た。
結社「ホトトギス」では一物仕立ての句が多く詠まれ、その系列である山田佳乃先
生の「円虹」も同様です。芭蕉は時と場合により、相手により両方の作句法を教え
ました。村戸裕子

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